カナビス・カップ(The Cannabis Cup)は

毎年アムステルダムで行われる大麻フェスティバルで、アメリカ雑誌ハイ・タイムズの編集者スティーブン・ヘイガーによって1987年から始められた。スティーブンはカナビス(大麻)種子を扱う会社設立者ニーヴィルにインタヴューを行う目的でオランダを訪れた際、このフェスティバル構想を思いついたという。会社オーナーのニーヴィルは、当時自宅マンションを大々的に栽培室としており、「大麻城(The Cannabis Castle)」と俗に呼ばれていた。 マリファナが合法とされるオランダは、大麻関連のイベントが多い地として、特に大麻愛好者・関連事業者たちの間では非常に有名である。


参加者たちは、バラエティーに富む世界中の種類の大麻に出会うことができる。 審査員団は、フェスティバルにおけるベスト・マリファナ、ベスト・プロダクト(パイプ・ボングなどマリファナ関連製品)などを審査し、それらを出展した会社・ブースを表彰する。

多くのマリファナアムステルダムや近郊のコーヒーショップから出展される。毎回、新種や個性的なものが出品される傾向があり、参加者・審査員たちを驚かせている。なお出品されるマリファナTHC大麻に含まれるマリファナ成分)の非常に高いものも少なくない為、実際吸って審査しなければならない審査員たちには、ある程度のTHC耐性が求められるようだ。 イベントは、マリファナ解禁を求める活動家や団体・会社などから広くスポンサーされる。

2006年の第19回カナビス・カップは、感謝祭週間に合わせて11月19日から23日に開催された。

審査員
審査員になることは、ある種の名誉でもあるようだ。審査員は、コメントを述べる者・審査決定権を持つ者として、一般参加者より高額の入場料を支払わなければならない。彼らには特別室が用意されるが、審査対象マリファナ以外の「追加吸引」を防ぐ為でもある。 公平さのため、吸引以外の様々な観点からも併せてマリファナの質を審査する。


参加者
参加者たちは世界中から訪れ、ネオ・ヒッピーと呼ばれる人々も多く参加している。

2003年度フェスティバルで初の赤字が出た為、2004年度は縮小された。 なおDVD「High Times Presents: The Cannabis Cup」が2003年リリースされている。